ショート動画マーケティングとは?
効果と始め方を解説

マーケティング公開 2026年7月13日更新 2026年7月16日18分で読める

ショート動画マーケティングを解説。ショート動画マーケティングの効果,再生されるコツ,始め方まで解説します.

この記事を読み終える頃には,ショート動画マーケティングを始められるようになっているはずです.

ショート動画マーケティングとは

ショート動画マーケティングとは、15秒〜60秒程度の縦型動画を使って、商品・サービスの認知拡大や購買につなげる手法です。YouTubeショート、TikTok、Instagramリールが代表的で、「短い尺で1つのメッセージを届け、次の行動につなげる」点が特徴です。

ショート動画マーケティングが注目される理由

スマホ社会の現代では,通勤や休憩のスキマ時間に動画を見る人が多くなっています.テキストや静止画よりも情報量が多く、かつ長尺の動画より負担が少ないショート動画が注目されています.

「タイパ」重視(※)の情報収集

隙間時間に要点のみ知ることができるということから,2023年,MMDLabo調査の調査によるとショート動画を通じた商品購入の経験/「ある」と回答した人は3割強にのぼり,商品の購買につながるマーケティングとして注目されています.

※タイパ=タイムパフォーマンス 限られた時間で最大の満足を得ること。

フォロワー外にも届くアルゴリズム

従来のSNS投稿は既存フォロワーへの拡散が中心でしたが,ショート動画の「おすすめ動画」は、興味関心に基づいて動画を配信するため,アカウント開設直後でも、1本が広がれば数万回の再生に届く可能性があります.

追加コストを抑えられる

既存の1時間の撮影動画から,30秒の切り抜きを10本作ることも珍しくありません.撮影の追加コストを発生させずに,投稿本数だけ増やせるのが企業にとっての大きなメリットです。

メリットとデメリット

メリット

  • おすすめ動画として流れることで潜在顧客へリーチしやすい
  • 用意すべき素材が少なく,制作・投稿のハードルが低い
  • 1本の動画を他SNS・メルマガなど各種メディアに投稿できる
  • 商品やサービスなどを詳しく伝える長尺動画への導線として使える
  • 完走率・クリック率で改善サイクルを回しやすい

デメリット・注意点

  • バズ狙いだけだと、ターゲット外に届いて購入につながらない
  • 尺が短く,複雑な説明は1本に詰め込みすぎると伝わらない
  • BtoBは効果が出るまで数か月かかることがあるため,中長期で見る必要がある
  • トレンドや字幕の読みやすさなど、一定の制作スキルは必要

ショート動画マーケティングの効果

認知拡大

まだ自社製品を知らない層に届ける認知拡大のフェーズでは,「売り込み」より「役に立つ・共感できる」内容が有効です。短くても印象に残るテーマを週1~2本継続で出すと、検索やおすすめ動画経由の流入が積み上がります。

商品・サービス理解

Before/After、導入の流れ、よくある質問への回答などの内容を30〜45秒に要約すると資料請求前の理解度が上がります。スライドだけの動画から,数字が出てくるシーンだけを切り抜くのも定番です。

見込み顧客の獲得

プロフィールリンク、固定コメント、概要欄から資料請求ページへ誘導します。再生数が10万回でもクリックが10件なら、冒頭かCTAの設計を見直す——そういう判断ができるのがショート動画運用の強みです。

採用への活用

社員インタビューの切り抜き、1日の仕事の流れ、チームの雰囲気などを短くわかりやすく伝えるのに向いています.

YouTubeショート・TikTok・Instagramリールの違い

まず自社のターゲットがどこにいるかを決め、1つのプラットフォームで型を固めてから他のプラットフォームにいくのが良いです.

ひと目でわかる!3大ショート動画媒体の使い分け

TikTok

圧倒的な拡散力でバズを生む

メイン層
10〜20代中心
強み
アルゴリズムによる未フォロー層へのリーチ
目的
認知拡大・トレンド創出

Instagramリール

ファン形成とブランドの世界観を強化

メイン層
20〜40代中心
強み
既存フォロワーとの親和性・発見タブ連携
目的
ブランディング・ファン化・EC連携

YouTubeショート

検索に強く、動画を資産化できる

メイン層
幅広い全年代
強み
Google検索流入・長尺動画への導線
目的
資産化・詳細解説・潜在層への教育

認知拡大・検索流入なら YouTubeショート

すでにYouTubeチャンネルがある企業は、YouTubeショートを「予告編」「切り抜き」として使うと本編への導線が作りやすいです。YouTubeショートの作り方も参考にしてください。

若年層への拡散なら TikTok

トレンド音源やチャレンジ形式との相性がよく、親しみやすいトーンのコンテンツが受け入れられやすいプラットフォームです。インフルエンサーと組み、商品の使用感をリアルに見せる施策も参考になります。

ブランド・商品訴求なら Instagramリール

発見タブから新規接触を作りやすいです。プロフィールリンクやショッピング機能との連携が整っているため、ECや店舗集客との相性がよいでしょう。Instagramリールの作り方も併せて確認してください。

ショート動画マーケティングの成功事例

業界や規模は違っても、うまくいっている企業には共通パターンがあります。以下は公開されている取り組みから読み取れるポイントです。

ウェビナー切り抜きでリード獲得(BtoB)

シャノン社の事例では、人気ウェビナーの満足度が高いトピックを切り抜き、SNSやメルマガで配信しています。5分または1分に再編集し、ショート動画をメインにしたメルマガでは1回あたり100〜300人が視聴したとのこと。アンケートで満足度の高いテーマを選ぶ——この選定基準は、自社でもすぐ真似できます。

株式会社シャノン|ショート事例

ウェビナー切り抜きや解説ショートの例

長尺資産の再活用(メーカー・小売)

バンダイはYouTubeでおもちゃの遊び方をショート配信し、資生堂はYouTubeショートとTikTokで年代別にメイク動画を出し分けています。いずれも「毎回ゼロから撮る」のではなく、ブランドが持つコンテンツを短く編集して届ける考え方です。

バンダイ公式|商品遊び方 ショート

資生堂|ベースメイク How-to ショート

既存の商品・ノウハウを短い尺で見せる例

採用・ブランディング(スポーツ・飲食)

大京警備保障はTikTokでエンタメ系コンテンツを継続配信し、認知と採用の両方に効かせた例として知られています。

大京警備保障|ショート事例

採用・認知向けのエンタメ系ショートの例

再生される動画を作るコツ

冒頭のフック

「◯◯な人は見ないで」「9割が知らない◯◯」のように、視聴者の悩みをそのままテロップに出す方法が有効です。音声を消して見るユーザーが多いので、フックは字幕でも伝わるように書きます。

1本1メッセージ

「特徴も価格も導入事例も」となれば、どれも中途半端に終わります。1本につき伝えたいことを1文で言語化し、それ以外は削る勇気が必要です。

導線の設計

視聴後すぐに次の動画へ流れるため、「プロフィールのリンクから資料請求」「固定コメントのクーポン」など、取ってほしい行動を1つに絞って案内します。

PDCAを週次で回す

投稿して終わりにしないこと。どの秒数で離脱が増えるか、どのテーマの保存数が多いかを見て、翌週の企画に反映することで成果を着実に積み上げることができます.

ショート動画マーケティングの始め方

  1. 目的を決める

    認知・リード獲得・採用のどれを優先するかを最初に1つ決めます。複数ある場合も、KPIの主役を決めないと、バズっただけで終わる運用になりがちです。

  2. ターゲットを決める

    「20代女性」まで広げるのではなく、「都内で転職を考えている事務職の20代」のように、悩みまで書き出すと企画が具体化します。

  3. 投稿テーマを決める

    自社の商品・サービスの課題に合わせて型を選び、シリーズとして続けます。タイトルは2行で結論が見える形が扱いやすいです。

  4. 投稿する

    長尺1本から候補を複数本出し,週1~2本公開を継続すると再生数が伸びていくことが多いです.

  5. 分析データを確認する

    各SNSのアナリティクスと、Google Search Console(サイトへの流入)を週次で見ます。伸びた動画の「冒頭の言い回し」「尺」「テーマ」を分析し,次の動画の改善に活かします.

制作前にショート動画の字幕の付け方YouTubeショートの適切なサイズを確認しておくと良いです.

長尺動画からショート動画を作る方法

ショートを作る流れは次の通りです.

  • 長尺動画(またはYouTube URL)を取り込む
  • 文字起こしからハイライト候補を抽出する
  • フックの弱い候補を落とし、10本に絞る
  • 縦型9:16・字幕・2行タイトルをテンプレートで統一する
  • 投稿カレンダーに並べ、週次でKPIを確認する

量産フェーズではショート動画を効率良く量産する方法のワークフローをそのまま使えます。

ShortClipを使った作り方

ShortClipでは、YouTubeのURLまたは動画ファイルを入れるだけで、切り抜き候補・日本語字幕・2行タイトルをまとめて生成できます。縦型9:16への変換もテンプレートで一括対応するため、「候補を選んで微調整する」作業に集中できます。

基本的な流れ

  • YouTube URLまたはmp4をアップロードする
  • AIが複数の切り抜き候補と字幕を生成する
  • プレビューでフックの強いものを選ぶ
  • 編集タブでタイトル・字幕・テンプレートを調整する
  • 焼き込みして書き出し、各SNSへ投稿する

ブランドの色やフォントを先に決めておくと、ショート動画テンプレート集の考え方がそのまま使えます。タイトル設計はショート動画の作り方も参考にしてください。最初の1本は30分〜1時間あれば仕上がるケースも多いです。

関連記事